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坂道(さかみち)は壺井栄の小説である。1952年(昭和27年)に『母のない子と子のない母と』とともに、第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞した。 == 作品解説 == 児童を対象とする短編で、中央公論社から発行されていた月刊誌『少年少女』1951年(昭和26年)6月号に発表された。発表当初の題は『坂途』であったが、後に『坂道』と改題した。1952年(昭和27年)3月には、10編の短編を収録した同名の短編集が中央公論社から刊行された。 家族や親戚の血縁のある人々との交流を描いた『柿の木のある家』よりも視野を広げ、血縁のない他人である人物と交流する家族の姿をとらえている。主人公の道子の視点から物語が進行しているが、物語の中心になっているのは道子の家に下宿することになった堂本である。両親と別れて生きることになった彼が、善意によって堂本を助けようとする道子や彼女の家族の力を得て「苦難の坂道をなんとかしてのぼりきろうとする」〔『母のない子と子のない母と』 289頁。〕姿が描かれている。 また、道子や彼女の家族のような人々とは異なる存在である屋敷の主人や巡査が登場することで、堂本自身が一介の労働者だと意識せざるを得ない場面もあり、従来の壷井の作品とは異なる局面を見せている〔『定本壷井栄児童文学全集4』 301頁。〕。そして、屋敷の主人からうかがえる「金持ちのエゴイズム」〔『柿の木のある家』 252頁。〕や巡査からうかがえる「官僚性」〔『柿の木のある家』 252頁。〕と対比しながら、堂本や道子の家族の正義感が描かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「坂道 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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